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原美術館

先日、品川で ブラックスワンを観た日。
珍しく早起きできたので、前日に偶然オススメ頂いた原美術館at品川を訪れてみました。
群馬にある磯崎新の建築のハラミュージアムの方をずっと気にしていたのですが、品川に本家があるなんて知らなかったぞ。
まずは東京から足元固めてみるか。

品川の原美術館は、実業家だった原邦造さんの私邸をコンバージョンした美術館。
コンクリート造りのモダニズム建築で、外も内もスッキリしたフォルムです。
お庭沿いの壁のゆるいRに沿って一連の写真作品を展示していたり、inとoutの扉を含めた一つの部屋ごと作品になっていたり、住宅という空間を上手く展示に生かしていて、大変面白い美術館でした。

同じく住宅をコンバージョンした美術館と言えば、庭園美術館が思い付きますが、あちらは工芸品や絵画の展示が多く、例えばガレの花瓶が暖炉の上に展示されているといった、工芸品が本来あるべき(元)住空間に置かれてイキイキしている感じが楽しかったです。
一方、原美術館の所蔵は現代美術。
現代美術が(元)住空間に展示される事って珍しくて新鮮でした。
今週末から都立現代美術館で展示のある、私がずっと楽しみにしている 名和晃平の作品も、階段の横にちょこんと展示されていて、きっと現美でかしこまって出会う時とは違う、ちょっとフレンドリーな対面をして来ました。

芝生のお庭は、李ウファンやイサムノグチの彫刻が置かれていて、子供が遊んでいる素敵空間。
素敵カフェもあって、美味しそうだったなー。
時間があったらお茶する所だったのですが、ブラックスワンが控えていたので自粛。
次回はトライするぞー。

品川駅から15分くらい歩くのですが、ずっと石垣の鬱蒼とした敷地の横を歩いて行くのです。
かなりの広さだし、これはお寺?公園?と思いながら歩いて行くと、最後に立派な門が現れて、その横には「三菱 東開閣」と銘打った表札が…。
ここにも出たか、弥太郎!
すごいなー本当に。
調べてみると、中には岩崎家の高輪別邸として建てられたジョサイア・コンドルの建築があって、現在は三菱グループの高級倶楽部になっており、一般公開していないとの事。
芝生の庭だけで1500坪あるらしいよ…。
ジョサイア・コンドル好きな上に、来ちゃだめと言われると、更に行きたい!!
生きる目標の一つにしよーっと。
by aroma_of_spring | 2011-06-09 01:31 | art
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